| 2001年 | 『創刊号』 | ||
| 2002年 | 『桜花号』 | 『銀河号』 | |
| 2003年 | 『春耀号』 | 『流星号』 | 『錦秋号』 |
| 2004年 | 『匠風号』 | ||
| 2005年 | 『祭風号』 | 『白銀号』 | |
| 2006年 | 『春夏号』 |
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『いまだ、挑戦者』
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| 退職後、虚脱状態に陥っていた時「ビタミンYOU」の募集に出会った。元気が出るエッセーに元気のない自分はどうかと思ったが「挑戦記も可」とあり、応募した。入選し、キャラのついたTシャツが送られ、「これはいいね」と家内ともども励まされたのがつい昨日のような気がする。 書くのが好きで、こうして十編まとめて見ると形に残るうれしさがジワリと湧いてくる。恥も残るが、書いた当時の光景や心情が自分史の一環として鮮やかに蘇り、心が弾む。 文はとにかく、話題はやはり家族のことが多く、家内の腰痛を書いた時はわざわざ、いかがかとメールをくれた人もいた。 投稿の最後は孫のことで、孫が出てくると文は終わりだと言われるが、私にはまだ残された課題がある。それは「ビタミンYOU賞」だ。今回まではダラダラと入選のみで十回に至ったが、募集の趣旨のごとくなお「YOU賞」に挑戦したい、と思う。さらにその先も……。 |

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| タイトル |
| 一本の杉の木 |
| すばらしいという「ワンダフル」は「ワンダー=不思議」と「フル=いっぱいの」の合成語であるが、自然に目を向けると不思議なことが一杯で、残りの人生を、健康を保ちながらその素晴らしさにひとつでも多く触れたいものだと願っている。 |
| まず、一歩 |
| そうだ、これでいいのだ。これで胃袋は喜ぶのだ。家内の味とは違うが、野菜の甘味が舌をとろけさせる。 味をしめ、わかめと豆腐にも挑戦した。 |
| 二人はライバル |
| 退職して3年目。ようやく家内と2人の生活が根づいてきた。その目で家内をよくみると、かなりなライバルである。 |
| 突然の介護実習 |
| 家内の手は、長年、家事や野菜作りに明け暮れ、男の手のようにかたく、ごつい。その感触に私は、改めて、家内はこのごつい手で家族を支えて来たのだ、と思った。 |
| 鉄かぶと |
| 夕食後、北海道の日高にいる息子と楽しげに話していた家内がだんだんとげとげしくなり、ついに、「関係ないという言い方はないでしょ。それじゃ、勝手にしなさい」、と電話をがちゃっときった。 |
| 師は八十 |
| 「野菜って、手をかければちゃんと答えてくれるし、あの小さい種がぽっと芽を出す感動はなにものにもかえがたいのよ」 |
| 涙 |
| 彼女の落ち着いた声に私は、涙の谷をくぐり抜け、今ようやく穏やかな日和のなかにいる一人の女の爽やかなひびきを感じた。「そうですか・・・。それはよかったですね」 |
| 二人の証言 |
| ふと私は「舌は小さな器官ではあるが、よく大言壮語する」(ヤコブ書)という聖句を思った。おふくろは、大言壮語をした覚えはないと言うだろうが、「舌は火である」(同書)ことに思いが至っていなかったのではないか。「言葉の怖さ」を考えていなかったのではないか。 今までずっと私は、おふくろは嫁・姑の確執に負け、泣いていたのだと思っていた。だが、泣いていたのは傷つけられた弟と、自信を失っていた兄だったのだ。 |
| 二倍の幸せ |
| この夏中学の教え子Kが、山小屋に遊びに来ないかと電話をかけてきた。山小屋は、車で二時間かかる県北の八幡平にある。「行く」と返事をしたものの、私の心は重かった。遠いこともあるが、何しろ卒業後彼に会ったのはたった二回しかないからだ。 |
| ネバー・ギブアップ |
| 男の孫はあと二人いる。できるだけ彼らとは長く遊びたい。そのためにはまだまだ衰えてはいられない。 「ネバー・ギブアップ」。この精神で、彼らと思い出を刻みたいと思う。 |