今、日本の地方自治体の多くが町や村の過疎化に悩んでいる。
村おこし・町おこしが大規模なレジャー施設などの箱物づくりだけでは成功しないようだ。
山梨県鰍沢(かじかざわ)町に望月留幸という人物がいる。
彼はすでに4年前町役場の振興課で箱物の中に入れるソフトウェアの重要性に気づき、地元の人が日ごろ食べている「みみ」という料理と温泉を中核に、今では年間2万人以上の観光客を集めることに成功した。
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町おこし、村おこしについて熱く語る望月氏
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大人気郷土の伝統料理「みみ」(拡大)
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それまで何もなかったこの山間の町に、郷土料理体験教室「つくたべかん」をつくったのである。
彼の考えに共鳴して、計画当初から料理研究家の小林カツ代さんも協力してくれたという。
「つくたべかん」という名称の由来は「つくって」「たべて」日本の食文化について「かんがえる」(パンフレット等では「かんじる」に変更)という意で命名された。
自分で作る味噌やそば打ちに加え、郷土料理の「みみ」はホウトウを短く切り箕型にした伝統料理作りを体験することの出来る。「つくたべかん」の創立以降、多くの料理番組や雑誌でも取り上げられた。
現在は旅行代理店とも契約し、美しい渓谷と温泉、そして郷土料理が大変好評という。
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「つくたべかん」全景
(パンフレットより)
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「つくたべかん」正面
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こうした取り組みは、また一方で町の新たな雇用を生み出し、それまで農業のみだった町の人に新しい職場を創り出した。
しかし、お客さんに対する接客方法などについては、外部コンサルティングなどに依頼して教育をする必要があったと望月氏は言う。
山梨県を離れ民間企業で働いていた彼だが、生まれ故郷に戻り町のために役所勤めをはじめてみると、仕事の取り組み方の面で民間とはだいぶ異なっていることに悩んだという。
しかし、持ち前の行動力と情熱で山梨県を動かし、町長を説得し、そして町に活気を戻したのであった。
鰍沢は古来より富士川舟運要衝の地で、塩の道の物流拠点として繁栄した。また船の材料の樅の木や将軍に献上する鷹狩りの鷹の産地ということで免税されていたこともあり、非常に裕福な土地だったという。
そのような歴史もあり何とかこの故郷をもう一度活性化させたいという思いが彼を動かしたのかもしれない。
新宿8時発の特急電車に乗れば午前中に温泉に入ることができる。短時間で着くにも関わらず豊かな自然に恵まれたところである。
また、落語ファンの方には三遊亭円朝の「鰍沢雪の夜話」の舞台となった土地でもある。http://www.town.kajikazawa.yamanashi.jp/rakugo.html
週末日帰りで、リフレッシュするには、もってこいの所かもしれない。
自然の恵み豊かなこの町では多くの特産物がある。その中で自家製にこだわる望月氏の味噌などは絶品であった。オーガニック派は元気メールで問い合せしてみるのも良い。
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鰍沢温泉「かじかの湯」
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◆インフォメーション
つくたべかん:TEL.0556-20-2020
かじかの湯:TEL.0556-27-0002
鰍沢観光協会(鰍沢町役場内):TEL.0556-22-2151
http://www.town.kajikazawa.yamanashi.jp/
◆アクセス
http://www.town.kajikazawa.yamanashi.jp/access.html