ビタミンエッセイ春夢号全開発信です。著者宛へのお手紙は、
元気メールをご利用ください。お待ちしております。

元気な文章を書くためのアドバイス

No. タ イ ト ル
著 者 名
1
元気 吉本 喜代子 著
「地獄もものの見方、考え方次第で天国にもなり得る。元気になれる」ということをしみじみ実感する今日このごろです。現在私は母と兄、二人を自宅介護しています。母は脳梗塞で十二年前に倒れ、後遺症として左半身麻痺となり自宅介護が七年となります。一方、兄は脳出血でやはり後遺症として右半身麻痺、失語症に加えけいれんがあり自宅介護が二年となります。
2
松野 為一 著
貧乏な家庭で生まれた私は、家庭を少しでも助けるため早朝の新聞配達を続けた。それは戦前の小学6年の時で、どの家庭にもほとんど自転車はなく、私は強風雨、そして地域特有の豪雪をついて、涙を流しながら走り続けた。走らなければ学校の始業時に間に合わなかったからである。高等小学校をどうにか卒業した私はすぐ付近の軍需工場の少年工として入社し、朝7時から夕方5時まで、休日は月2日という苛酷な勤務であった。それは太平洋戦争が開始された昭和16年のことである。
3
ヤシの実のたね 井川 実 著
南米のエクアドルから先日私宛に小包が届いた。中には色とりどりのネックレスが十本ほどと一枚の鉛筆書きのスペイン語の手紙。
「あなたと私たちに神様のご加護がありますように───」
そして十数名の下手くそな字の署名(サイン)が不ぞろいに並んでいる。それは、マンタという小さな港町にあるサンホセ託児所に子供を預けて働いている母親たちからの手紙と彼女たちの手作りの商品のサンプルだった。
4
命を、元気をありがとう 池田 泰子 著
去年の十二月末の寒い朝、まくら元の電話のベルが鳴りました。
受話器を取ると、男の声で、大きな声で、泣いています。何も言わないで泣き声だけが聞こえます。何ごとだろうか。胸が、どきどきしてきました。
「今、曲がり角で、交通事故を起こした。相手は、二人けがをしている。頭を打っている。今から病院に連れていく・・・」
5
親不孝懺悔巡礼旅日記 櫻井 俊甫 著
近年、心の時代とかで、平安仏教の巨星、弘法大師・空海ゆかりの、四国八十八ヶ所お遍路に人気があると言う。そんなことを思いつつ、通り過ぎてきた我が人生を顧みた時、そこに心痛くも重く残っていたものは親不孝であった。したがって、亡き父母の供養とともに、今一度自分を見つめ直すために、八十八ヶ所巡礼の旅に出掛けようと思った。
6
私と母のポケットの中身 田中 惠子 著
母親に改めて感謝を言うと、ママからの言葉はこうだった。
「人はねえ、友達でも家族でもそう、一生つきあっていたって、なんにも相手の生きる力にならないということもあるの。けどね、生きるということは、人を生かすことなんだよ。愛というものは、人を生かすものなんだよ。パパや貴方がより元気で、豊かな生活を歩むためにママはいるし、また貴方も自分の旦那様のためにそうならなくちゃだめだねえ。がんばんなさいよ」
7
万年青年を心がけて 二宮 正治 著
広島に帰ってからの私は「もう一度、東京で暮らしたい」との思いから、チャンスがあれば上京しようと試みた。だがいつも母親に「お前は、母親を見捨てるのか」と詰め寄られ、思いを断念せざるを得なかった。気がつくと、四十歳を過ぎていた。ある日私は、広島の中心部にある小さな山、比治山に登り「オレはもう四十歳を過ぎた。もう終わりだ。残りの人生をどうやって過ごそう・・・」
8
今日 和泉 まさ江 著
「今日は、なんかの記念日だったっけ?」
「阪神淡路大震災」
「ああ、もう10年だよね」
「あの日、あたし、神戸に旅行の予定だったんだよね。でもさ、熱出して、ドタキャンして……助かったんだよね」
9
青いおじいちゃん 石原 敬三 著
ふと、一枚の絵の前で足が止まった。中央におばあちゃんの顔がある。紅く細い縁取りのメガネをかけている。みんなと同じように皺の線が額や鼻の脇を這っている。私が興味を感じたのは左上だけが青く塗られ、そこに青いクレヨンでもう一つ顔が描かれていることだった。髪の毛も青だが、何重にも塗られていた。眼も口も顔の輪郭から飛び出さんばかりに勢いがあった。
10
碁敵 長坂 隆雄 著
お布施のつもりで負けてきた私も次第に面白くなくなってきた。
実力を発揮して、手加減を止め、徹底的に住職を打ち負かすべきか、それとも来世の幸福を願って、このまま負け続けるべきか悩む昨今である。
11
絶対飲むぞ 松下 弘美 著
「アルコールはしばらく厳禁です」
その言葉に、酒が好きだった僕は打ちのめされた。
「一生つきあっていく病気です」
12
顔の見えないお客様 高萩 裕美子 著
人と関わっていく限りコミュニケーションは大切だし、不可欠だと思う。そこにちょっとした気遣い、例えば「ありがとう」とか「助かりました」等の言葉が介在するだけで、人間一人一人の気持ちが輝くのだ。私は“顔の見えないお客様”だからこそ言葉使いや言葉そのものを非常に大切にしている。声だけで真心を伝えたい、また相手の真心もしっかりと受けとめたい、そう思う。
13
恐怖! 花じじい 静久 記章 著
「土手のあそこに花が群れて咲いとるわな。せめてあれだけでもわしゃあ助けたいんよ。この、ごっついパワーショベルであの花を根ごと掘り出してくれんかいのう。掘り出してくれたらわしが自分ン家の庭へ運んでそこに植えかえて大切に世話するで」
突然の申し出に面食らいつつも、オペレーターは器用にショベルを操り、リクエスト通り花の一群を、見事に根ごと掘り出した。
14
キラキラした奇跡 岩黒 有希 著
放課後、一生懸命練習する私のために、親友がコーラを持ってきてくれました。何となく特別な味がしました。グランドの土の感触や風の様子も、ふだんとは違うような気がしたのです。
今思えばそれは、私を手助けしようとしてくれた友人の、真摯な思いが招いた小さな奇跡でした。コーラを飲んだ私は、確実に「勇気」を手にしていたのです。
15
今日一日を精一杯生きる 吉留 直喜 著
人の生涯は短い。生ある限り今日の一日を生き抜きたい。物は見よう一つで、憂いにもなれば愉しくもなる。いわゆるいわしの頭も信心のたぐいで、自分が正しいと思った方向へマイペースで歩けばいい。自分を信じ他人を信じ、明日へ向けて未来を託す青い地球を遺せばいい。世界遺産が取りざたされているが、子孫に優る宝はない。
16
特効薬 宮尾 美明 著
こっそりと特効薬を取り出す。教室のもの入れの引き出しの奥深くしまってある特効薬。
それを見ると、怒りは瞬時に収まり、にこにこと顔がゆるんでくる。もちろん、どんな怒りだってあっという間に静まり、なぜか自然に心がふわふわと豊かになり、自分でも気味が悪いくらい、優しい仏様のような気分になってしまう。
「先生、何それ!」ところが運悪く生徒に見つかってしまった。
17
虹 いつの日にか 岩尾 邦彦 著
若者の職場に、突然老人が入ると敬遠されることが多い。それはごく自然な形である。その老人とは、私である。教員を定年まで勤め、以後健康を保持したいという願望と、好奇心で、いくつかの仕事をしたが、伝達の行き違いや、誤解や嫉妬などがからんで、退職を重ねていた。
まったく場違いの所へ来たことを承知しながらも、自尊心を失いたくなかったが七十歳を越えた私は、すべてが背水の陣であった。
18
がんばれ、私! 大場 裕子 著
どん底の日々のなか、父が以前私にくれた言葉をふと思い出しました。
「お店と言うのは、来てくださったお客さんを笑顔で迎え、幸せな気持ちでお帰しするところだ。どんなに辛いことがあったとしても、店頭に立つ時は、そんな暗い気持ちをお客さんに悟られないようにしなければならないよ。だってお客さんに失礼だろう。それはプロの仕事じゃない」
19
笑顔という花 畑 恵子 著
私の家は飲食店を営んでいる。高校へ入学して、大学三年になる今までずっと手伝いをしている。この経験を生かして接客業に就き、誰に対しても、常に笑顔を絶やすことのない女性でいたい。なぜ接客業が天職と思えるようになったかと言うと、お客様の笑顔だったり「ありがとう」と言われた際の人の笑顔が、私の最高の元気の源であるからだ。
20
五十六歳・オバチャンの就職
橋本 久枝 著
「えっ!」驚きの目が向けられた。毎日竹箒を持って、五十メートルほどの通路と、角置き場を掃除しているだけのオバさんが、フォークに乗っている!今まで、知らん顔をしてた人が、挨拶を返すようになった。「たいへんねー」と哀れみの目を向けて声をかけていた人の目の色に変化が起きた。
21
その結果は……合格!! 関 きよこ 著
相手の返事は簡単だった。
「そんな話は聞いたことないな〜。もう社会人なんだし無理なんじゃない」
知らない人に相談した緊張感がほぐれたのと、冷酷な言葉に一気に涙が流れ出した。
と同時にひとつ溢れ出るものがあった。それは「受かったらどうするんだよ〜みてろよ〜!」
22
私のリストラ脱出記 小里 京一 著
私は六十五歳の年金生活者です。実は、十年前に会社をリストラされました。あと五年で定年という矢先でした。〈人生を失った、再起不能だ〉と落ち込みました。それ以来、この落ち込みからの回復──これを私は「リストラ脱出」と呼んできた──をめざすことが、私の“余生”最大の目標となり、あれこれ挑戦してきました。
23
夢あるかぎり 森 こころ 著
幸せだと言えば幸せだと断言できる。だって幸せだもん。夫の弁当を作るとき、夜遅くに帰宅する夫の夕食を準備するとき、小さな一つ一つの事柄さえ幸せだと感じている。でも何か物足りない。もしかして単なる我がままなのかも知れない。でも、こんな物足りなさを抱えたままこれからの人生を生きて行くのは嫌だった。悶々と考えること約半年。ついに一大決心をしたのである。
24
至福の日々 田中 熙 著
最初は一過性と思われた疑念も、なぜか日を経るにしたがって却って増幅され、いつしか出るはずもない答えの模索に、徒労の時を過ごす迷路に追い込まれていった。そのうちにふと発想の転換を思い立ち「再発、転移していない証をなんらかの手段で自ら求めればよい」との結論を得、その手段として「継続的ウォーキング」を選択した。
正月六日第一歩を踏み出した。
25
いかようにでも 今野 芳彦 著
職場の健康診断で「胃が荒れてるねえ」と医師より指摘された。
荒れていると言われても、大荒れなのか、小荒れのさざ波なのか判断に困り「どの程度の荒れなんでしょうか」と尋ねる。「カイヨウです」との返事、そうか、荒れ狂う海洋状態なんだと理解した。
26
宇宙の浪漫との格闘 塚本 沙弥 著
すっかり本州の暖かい冬に安穏と暮らしている私にとって、真夏でも自動販売機にホットの飲み物が完備されている山頂に深夜に出かけるのは気が引けた。だがそれでも行かなければならないのだ。なぜかと言えば。マックホルツ彗星が二〇〇五年一月、すばるに大接近したからなのだ。
27
自力で歩く 小野 一郎 著
私の人生にも、これから様々な障害が待ちかまえているに違いない。でも逃げない。真正面から取り組んで克服して行きたい。そして、人に頼らず自分の力で克服して行きたい。山田さんに教えられたことは、これだった。
28
元気が出る体験記 稲生 新一郎 著
私は、自分の人生について考えるとき、十年目ごとに、区切りをつけて、目標を決めています。これは、今から六十四年前、旧制の熊本県立熊本中学校四年生のとき、上級学校進学のために受けた体格検査、体状検診で「虚弱体質と認定され、その後の徴兵検査では「丙種」に区分を受けたからです。
29
元気づくり 植田 国夫 著
毎年5月になると、遠い礼文の島から偏西風に乗って潮騒と島開きの案内が届く。微かな島の温もりと潮の香りは、私の旅じたくを急がせる。やがて6月を迎えると、西にそびえる十勝連峰の雪化粧が日に日に薄れ、十勝の大地に若葉が萌える穏やかな日を見計らい、夜半ワイフと一緒に礼文に向けて、350Hの旅を仕掛ける。
30
歩く 小畑 有里子 著
四季を通して歩くことは意味がありました。自然の厳しさを肌で実感すると季節の変わり目をいち早く感じることができます。その時は、耐えた分なんともいえない快感があります。歩き始めて3年、今では歩かないと気持ち悪くなってしまうようになりました。何か始めるということは、簡単です。それを苦しくても続けるということが大切だと思いました。続けると、必ず何かにつながります。つながった時、続けてきたことがご飯を食べるように、あたりまえのことになっています。
31
真夏の小田原競技場 池田 智子 著
タイムは二分五十六秒八。県新記録、大会新記録、高校新記録。翌日の朝刊の「けなげな活躍・女子八○○メートル・池田選手」の記事に「決して、私一人でできたんじゃないわ」と思った。真夏の小田原競技場での「がんばれぇー」は、あの時だけでなく、私の人生を何度も励まし、支え、助けてくれた。
32
思いを真っ直ぐ言えるまで 藤木 海香 著
イタリア語の何が私をこんなに惹きつけるのか。一つは音である。日本語のローマ字を「ローマ」字というだけあって、イタリア語はほとんどローマ字読みで発音できる。それだけでも親近感が湧くのに、「ペロ」(しかし)とか「グルッポ」(グループ)とか言われたら、かわいくてとろけてしまいそうだ。そしてもう一つは彼らの持つジェスチャーである。イタリア人の多くがそうであると思うが、彼らは話すと同時に手が動く。手はもう一つの口なのだ。
33
空手道に挑戦し心身ともに元気溌剌 小林 源武 著
何とかこのシャイな気持ちを少しでも改善できればと思い、勇気を奮い、市内にある空手道場を訪問しました。そして、先生に私の欠点を話して「空手をやることで、私の欠点が治りますか」と聞いてみました。先生はニコッと笑い「大丈夫です私が保証します。空手道により、心身ともに鍛錬して強い人になりなさい。きっと、その時貴方は、どんなことでも許せる温和な大きな気持ちになり、強い意志と心身ともに強健になりあなたの希望通り裏表の無い堂々とした勇気あふれる人になれますよ」と先生は言った。
34
あんがいイケルもんだ 眞保 慶一 著
「三十分も寝れる」──三十分後、起きると身体の末端が軽く震え、体の感覚もハッキリとしない。しかし、OBとして部活の夏合宿最終日である土曜に参加するために今週を過ごしてきたのだ。月曜日から木曜日までの全睡眠時間は八時間を切っていた。仕事が忙しく《事故ったら休める……》と何回思ったことだろうか。しかし土曜の合宿に参加したかったので、何とか頑張った。
35
中村 幾代 著
猫の世話は、家の中を私が担当し、裏庭は主人が担当するというかんじです。朝は、猫のご飯から始まります。次に、水を替え、トイレのそうじ、床のそうじと、ざっと30分はかかります。それから我々の朝ご飯です。この1年、猫と暮らすようになってから、かぜもひいていません。寝込んだら、猫が困ると思うからでしょうか。
37
この瑞瑞しき者 濱田 優 著
何も解らぬ本人はキョトンとした顔をして、生まれ出た世の中を見まわしている。天国か宇宙の何処かからやってきて「ここは何処?」とでもいっているみたい。実際に結唯と接していると、二人の間に生命(いのち)が溢れ伝わりあっているような神秘的なものを感じる。結婚披露宴で聞いた「親、子、孫をつなぐ輪の話」は、こういうことか。
38
元気が出るビタミン剤 平井 幸司 著
元気をつけたくて、最近世の中に出回っている、元気の出るビタミン剤をいろいろ探してみた。その1、ビタミン「感動」。その2、ビタミン「ボランティア」。その3、ビタミン「生きる」。その4、ビタミン「新規参入」。4つのビタミン剤に共通する成分を考えてみた。
それは「無限の可能性」という事実であると思う。
39
“バランスの取れた知力・体力の維持活動” 田中 義治 著
私は、定年後三ヶ月経過時点で、今後の生活設計を確立することを決心しました。私が考えた手順は、具体的な生活実施項目を決める前に、私の理想の生活のイメージを作成することにしました。その結果“バランスの取れた知力・体力の維持活動”でした。
40
子育てパワー 戸高 節美 著
私の一生懸命さが、時々子供を悩ませているかも知れない。いや、以外と大人で、
「仕方ないよ、うちのおふくろは」なんて冷静に思っているかも。写真やビデオでも、十分子供の成長は残せるが、私は私なりの執筆、投稿という形で残してあげたいと思っている。そして、子育てがきっかけでスタートした私がものを書くことは、今、一日の中で一番楽しい時間になっている。子供が産まれてきたから、子供と生活を共有できているからこそなのだ。子供たちに感謝だ。
41
やさいの大学校 木口 きみえ 著
近くの農家のご好意で、家庭菜園をはじめて十年になる。ひとつの畑を十区画に区切り、一区画二十坪ほどを知人と組んでする人もあり、十五人ほどがここに出入りしている。私はほぼ真ん中の区画で、クワを振り上げている。去年うまくできても、今年うまくいくとは限らないから、野菜作りは妙。
42
ビジョン 田畑 恒太郎 著
十六歳の夏休みの宿題に小説、詩、短歌、俳句を書いてきなさいというのがあった。僕は他の宿題はそっちのけで、原稿用紙に小説を書いていった。絵を教える画家と、生徒を描いた十二枚ほどのものだ。僕は熱中していた。夢中になっていた。いつもはシラケているのに、なんだか運命的なものを感じた。提出する。
43
元気が出るホームラン 林 好栄 著
お母さん、貧乏でなかなか親孝行の真似ごとできなくてごめんなさい。福井県丸岡は、あなたの生まれた地です。希望通り、一緒に表彰式出ましょうね。風邪ひかんと、待っていてください。
44
世のためが大好き 佐藤 謙治 著
充分に働いて定年したので、遊んで暮らしている。でも世のため、人のためになっていると、気分がよい。無理をしないで、老人にもできることはいくらでもある。モニターは市民の声を反映させてお役に立ち、老人にもでき、その社会をかいま見る楽しみがあって、片っ端からした。家庭、消費者、市政、観光、病院、弁護士会などのモニターである。市政モニターでは、市長から市政の説明をされた。
45
趣味がトラウマを克服 北村 明延 著
虚弱体質で生まれ、加えて人見知りが激しい性格とあって、不器用、無趣味を引きずったまま、うだつのあがらぬサラリーマン生活も、六十八歳でピリオドを打つ。それでも若かりしころは、釣りでもしながら、先輩方同様、悠々自適の余生を、夢見たのが幻想であったと気づき、愕然とする。遅ればせながら老後の生き方を模索中、まず人中へ出てどなたともフランクに、つき合うべきであることを体感。
46
命懸けの体罰 岡野 武弘 著
このことは、その後の教師としての三十七年間の活動の、心の原動力になっていた。
ちなみに言う。〈体罰〉は、これが初めで終わりであった。私は、愛のないこの行為がやたら多いことを、憂慮している。
47
人生はレッスン 友清 美津江 著
“コーチング講座”に、早速申し込みをした。第一回目、女性講師は、三十人程の受講生を前にして言われた。「あなたは十年後、何をしていますか? なりたい自分をまず、イメージしてください」。えっ? 私の十年後、六十代の私は一体、何をしているだろうか…… なりたい自分とは……
48
こちらでおもちかえりですか? 伊東 友章 著
午前六時。一時間の開店準備を経て、営業が始まる。ぼくの勤めるファストフード店は駅前にあるので、早朝から客足が絶えない。とくに平日は、会社員の方たちが一杯の珈琲を求めてたくさん来店されるのでとても忙しい。
49
ちから おだ りつこ 著
立ち並ぶビルに、満員の電車。晴れていても雨の日も表情を変えない街の中で、携帯電話やパソコンに囲まれ、プラスイオンに取り付かれて、すっかり酸化してしまった身体を元に戻すのは、容易なことではない。姉貴のいる山へ静養にと言っては、きしみ出してしまった身体をひきずって行き、予定も立てずにマイナスイオンの中をぷらぷらと過ごすことが、お決まりの最終手段だ。
50
元気の源 細野 みち子 著
山歩きよりも、私は城下町や、街道を歩くのが好きである。私の住む岐阜県は東海道、中山道を歩くのにとても都合のいい場所にある。街道の標識があるだけで、私は心がワクワクしてくるのだ。江戸時代に街道が作られてから、何十万人の人々がこの道を歩いたのだろうかと想像してしまうのだ。
51
一生懸命はすべてを味方にする 竹内 祐司 著
私が入った会社は、全従業員が20人にも満たない零細企業です。一人で何役もの仕事をこなさなければなりませんし、機械もすぐ故障します。故障したらしたで、修理の人を呼ぶなんてことはやってられません。時間的にも金銭的にも厳しいので自分で直すのです。 そんな様子をまのあたりにして、私は、とんでもない世界に入ってしまったと落ちこみました。
52
死線を越えて 宇田川 利郎 著
「きょうも生きている」目が覚めると、枕元の時計が音を立てて針が動いている。この間までの苦しみが夢のようだ。病気で自殺まで考えていた私に生きる希望を与え元気をつけてくれたのは、周りの愛であり、俳句だった。「日めくりをめくり立たせる春の風」
53
『ながら』にご用心 濱田 雄一 著
僕は何かをしながら、片一方で別ごとをする癖がある。いわゆる『ながら』である。よく指摘されるのは、テレビを見ながら音楽を聴くことである。最近のテレビは字幕スーパーが出てくるために、喋っていることの大半は文字で読めてしまうので、聴覚は音楽鑑賞に使い、視覚はテレビ鑑賞に用いるのである。
54
公募・懸賞生活への挑戦 細江 隆一 著
いま恋人といっしょに挑戦していることがある。それは公募と懸賞で生計を立てる「公募・懸賞生活」。私が文章力の問われる公募、恋人が懸賞で稼ぎ、二人で普通の生活をするのが夢である。不可能なことは十分承知である。例えば作家をめざす人々に対し、ある作家は「現在の仕事を捨てないこと」とアドバイスをする。作家という職業の稼ぎがよくないから、自分の仕事と作家の「二足わらじ」で稼ぎなさいという教えである。
55
暗黒の日々 石尾 節子 著
ことの起こりは春であった。右手首が軽く痺れる。時折、弱い痛みも走った。原因に心当たりはない。ふと、1枚のハガキが浮かんだ。「成人病検診」の問診票である。「時々、手足が痺れる」という質問項目があった。〈それって脳の病気ではなかったろうか? まだ足は痺れていない。大丈夫。多分……〉数日後、一つの病名が浮かんだ。
56
お見合いパーティーに行ってみる 石橋 ひとみ 著
出会いとは不思議なものです。出会い方はどうであれ、大事なのは「勇気と行動」だと思いました。「出会いは待っていては来ない。自分から行動しなくちゃ」
結婚してみて学んだことは、結婚とは「忍耐と努力」の連続だと私は思う。
57
人は誰でも元気になれる 林 竜史 著
人は生まれたときは誰でも元気であった。それが何かの事故にあったり、大きな病気をしたりすると、元気がなくなる。私も数年前、脳梗塞で倒れて意識不明に陥り、生きかえった。
しかし、その後の後遺症で心臓に菌がとび、心臓弁膜症の手術を受けた。今現在は、摂食障害と戦いながら、養生中である。いまだ、低体重で命の危険はあるが、何とか元気になろうとがんばって生きている。
58
がんばれ! タケちゃん65歳 高橋 忍 著
「中卒」「高齢」「コネなし」景気良く三拍子揃った、絶望的な悪条件を退職金代わりに、父(たけひと、通称タケちゃん)は定年を迎えた。 高度経済成長を支えてきた働き者の父は、当然再就職を狙っている。だが、板金一筋五十年。字もろくに書けず、電話の応対すら満足にできない父に、雇ってくれる会社があるとは、到底思えない。
59
ゲンキープ 北浦 巌 著
「ゲンキープ」とは、うまく名づけましたねえ、誰しも元気はキープしたいもの、若いころは意識してキープしなくても、馬鹿がつくほど元気者で、もっぱら夜の徘徊を続けては「ボトルキープ」を繰返したものですが、今ここで「継続とは力なり」と書いたパネルを見ていると、あのころのボトルケースの上にも、「継続は不健康なり」とでも大きく書いて貼ってほしかったなあ! とか、誠につまらぬ考えが浮かんできたのであります。あーやっぱり僕はアル中だったのかなあ!
いや、いや、とんでもない!立派な脳梗塞だったのだあ!
60
君に教えてもらったこと 大滝 あきえ 著
あれから、五年の月日が流れました。私はとても元気に生きています。君にもらった手紙を胸に秘め、毎日を一生懸命過ごしています。なかなか思うようにいかないことも多いけど、プラスにプラスにと頑張っています。君に教えてもらったこと、私も誰かに伝えたい。そのためにも、今日も精一杯生きるんだ。

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