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私の第二の人生を楽しく生きる健康法
渡辺 甲子男

退職した私は、一日も早く人生の立て直しに頑張り続けて、はや十八年を迎えた。
その第二の人生が長期的な浸透で、仕事をしているとお金がかからないのに、余暇を楽しもうとすると、どうしてもお金がかかり過ぎるので余暇の最終目標を、自己開発の進歩に限ると決めた。

「生きがいの早朝スポーツと自学自習」を毎日実行することは、新しい自分自身を啓発でき、苦しみの退職生活から楽しみが感じられた。

読み続けた良本の中に「適度な運動や勉強をした人の脳は衰えない」という項目は、私なりに強く感銘したのである。
つまり、夢の実現に向けて、その「生きがいの体の体操、頭の体操」の秘訣をもとめてみると、次のようになる。

1. 単純―簡単にできること。
2. 経費―お金のかからないこと。
3. 気軽―何処でも、何時でもできること。
4. 長期―楽しく持続できること。
5. 境地―心のあり方がもてること。

上記の項目を身近に実行できるのは、やはり私が選んだ「早朝スポーツ」と「自学自習」であり、その健康の効果は、優れた事実となっている。

実際のところ、私たちが考えなければいけないのは、自分の満足する健康論を自分で見いださなければならないということである。

私たちには健康が最大の武器である。
健康でなければ生きていることがいやになるであろう。

毎日を楽しく「早朝スポーツ」への挑戦は、その未知への新しい自分に喜びを味わえてくれる。その中で一番、身近に実行できるのが、やはり“歩く”とで、その出発前に“ビタミン・ミネラル”の特徴を知り、効率的に摂取することが、健康を維持していくためのポイントなのである。

家内の進めるままに栄養ドリンクを毎朝服用して、毎年の健康診断には100点満点の検査報告を受けているのは、その継続効果が如実に物語っているのであろう。

私たち現代人はなぜ、これほどまで健康に関することに、興味をもつようになったのであろうか。テレビや新聞は毎日、医療問題や健康に関する情報を流し続けている。
人間は健康でなければいけないという風潮が、いつのまにか定着した。

健康食品を食べ健康補助薬を飲み、ちょっとでも変わったことがあれば、すぐお医者さんに行く現実は「永遠に健康でありたい」という欲望とともに、いつになっても存在し続けるであろう。

私は毎朝、五時二十分起床からはじまる。準備をして有名な覚王山・日泰寺にお参りを済ませ、北東に足を向け覚王山墓地の参道を東に進む。猫ヶ洞池の水辺の背景は、心のうちへ寛ぎや安堵感を生み出す。

周辺の小高い雑林の階段、坂道の上り下りなど、落ち葉を踏みながら歩む。

新鮮な空気を十分に楽しみながら、森林浴を浸って、山林の中は夏はひんやりと冬は暖かく感じられ緑の樹樹が、発散する活力素の香りに漂いながら身も心も清められる。

年とともに必要に迫られてくるような私の感覚的意識が、なんとも言えない静々しさで、自然とこの山林に誘い込まれる。

現役当時の慌ただしい時代とは裏腹に、歩いているとふだん気にも留めなかった草花や路傍の石が新鮮な物として見えたり、虫の音色や小鳥のさえずりにも感動を覚えたりする。また、歩くというスピードの中で物事を考えたりする。

それが意外に心地よく、習い性となる習慣になってきている。
そうした変化に富んだ景観は、私の生きがいスポーツの環境が贅沢なほど十分で、感謝している。

落日の太陽はやるせないが、夜が明ける微かな曙色から数条の光とともに空を紅に染め、浮かんでくる朝日の美しさを見ることができる。

旭日昇天の荘厳さと、生命の神秘性を感じる一時、真正面に見据えながら時には背から、感動しながら少しでも多く左右を見ながら歩く。

天気晴朗には遠く澄み渡った西方に鈴鹿の連峰、北方には木曽の御嶽山を眺め、四季と天候の微妙な変化での光景は、観る所々で千差万別。

雨の降った翌朝の葉っぱの一枚一枚がしっとりと洗われた夏の深緑、秋の黄金色、冬の煌めく雪化粧、春の若葉そして桜並木、あちこちで鳴くウグイスの声は、心の弾みを覚え天下一品である。私たちには医療療養に勝る健康の快活法と言ってもよいのではなかろうか。

一方、自然の恵み太陽の輝きに、冬期以外のトレーニングは汗の流れが満足感となり、午前八時半頃帰宅する。
スポーツの後の朝食は格別においしく食事をすませ、引き続き次の日課「生きがい学習」が待っている。

午前十時開館の図書館に出発する。体力づくりの爽やかさを味わって、さらに第二の人生を充実させたい心境から、各新聞に目を通し、内容豊富な経済、社会、文化など各般にわたる図書の熟読に没頭するなか、その図書館での雰囲気を楽しんでいるうちに、新聞紙面の懸賞募集欄に目がとまり、今では原稿作りにも関心を持ち続けている。

読み、書き、考えることによって頭脳の錬磨に役立ち、現在では時間がどれだけあっても足りないことのように、充実した時間を得ることができるようになった。

そうした、私の「早朝スポーツと自学自習」での第二の人生を図ろうと決め、心配しながらも実行し続けた未知への挑戦は、人々の親切な指導と家族の協力を仰ぎながら、十八年間の結果ぐんぐんと元気が出た。

今後会う人々に対し、私の第二の人生に新しい喜びを味わえさせてくれる健康法を「こんなに楽しいものはないよ」と、言えるように考えている。
この健康法は「二一世紀」に生き抜く、新しい「原動力」「行動力の起爆剤」にもなろう。

                         

(愛知県発信)

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