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さぁジムへ行こう!
浅井 学

豊島区の体育館内にあるトレーニング・ジムに通い始めて二ヶ月になる。
仕事柄、週に三日程度、昼過ぎから約二時間、汗を流す。

その時間帯によく顔を合わせるジイさんたちがいる。 
どの人も七〇才前後で、その年齢でせっせと楽し気に、真っ赤なTシャツなんぞを着込んで、ウェイト・トレーニングをしている。 

血色のいいのはもちろん、ジイさんとは思えぬ分厚い胸板・太い腕で、私が挙げ切らぬウェイトを軽々とこなすのである。 

素直に脱帽いたします。スイマセン、参りました。ギブ・アップです。

四十二才の私を「まだまだ若い」と励まして、一緒に汗を流してくれるのである。 

運動不足解消と体重増加を目標に、四十二才から始めたウェイト・トレーニング。
始めて良かったと、ジイさんたちの生きいきしている姿に接して、実感している。

トレーニング・ジムという空間の中には様々な刺激がある。
私が受ける刺激の一つが、ジイさんたちの姿である。

若い者に負けないパワーと心の柔軟性。
年齢を意識せず、年齢を言いわけに使わない前向きなジイさんたちの姿勢は、もう若くはない私にとって大いなるお手本である。

「ちょっと締まってきただろ」なんて、うれしそうに肉体を自慢している姿は、可愛くもあり、まぶしいと感じる。

やっぱりウェイト・トレーニングは素晴らしいっ!
そう感じさせてくれたのは、ジイさんたちの表情を真近に見る事ができたからだ。

トレーニングの後は大いに飲み、大いに食べる。
それで少し脂肪が気になりだしたら、肉をやめて野菜ばっかり食べると言う。

こういうことに気が行くジイさんたちの、ものの考え方や取り組み方。 
「もう年だから・・・」なんてマイナス志向の妥協が一切ない。

トレーニングを重ね、肉体が変わって行くと共に精神も変わって行く。
どちらもプラス思考に変わって行く所にウェイト・トレーニングの魅力がある。

私は思う。
「肉体改造は、精神改造への一本道だと。もちろん近道ではなく・・・」

「老い」なんて、年齢に関係ないものだとつくづく思う。
「意欲の衰えが老い」なのだ。
それを言葉ではなく、お説教ではなく、生きる姿勢や表情で教えてくれる。

「やりたい」と自分が思ったことに対して正直に取り組み、そして努力し、続けて行くことのしんどさと喜び。

それが魂をさびつかせないための要因ではなかろうか。
魂をさびつかせないために、どれだけ努力をしているか、だと思う。

内側から「若さ」を感じさせる人は、いくつであろうと若いのだ、絶対に! 
また、その逆で、意欲がしぼんで何事にも無気力な人は、いくつであろうと「老人」なのだ。

この先、何十年と私も、無心にバーベルを挙げていることだろう、ジイさんたちのように・・・。

自分で自分の年齢を笑いとばしながら汗をかき、心地好い身体と心の張りを感じられる限り、やり続けているだろう。

バーベルに立ち向かう瞬間と同じ姿勢で「人生」に対しても常に前向きでありたいと思う。

ウェイト・トレーニングを続けることで、ジイさんたちのように肉体も精神もプラスに変われば、あんないい表情で「人生」を楽しめるのだ。

年齢をはじき飛ばす肉体と精神を磨くために、さぁジムへ行こう!

                         

(東京都発信)

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